戦略を無視したトライアル&エラー
「数年後にどうなっているかもわからないような変化の著しい現代においては、戦略に時間をかけるよりも、一にも二にも実行に移すことが大切である」というのがトライアル&エラーを重視する方の主な意見だ。確かに近年パラダイムシフトは高速化しており、流行りのプロダクトやサービスを利用していると思っていても、気づけば時代遅れになっているという例は少なくない。時代の変化に追いつくために、スピード感をもって行動することが重要であることに間違いはない。
しかしながら、失敗路線の中でトライアル&エラーを繰り返すだけでは、ただ時間とお金を浪費するだけである。戦略が不足したが故に、失敗路線に乗ってしまう例をいくつか挙げる。
しかしながら、失敗路線の中でトライアル&エラーを繰り返すだけでは、ただ時間とお金を浪費するだけである。戦略が不足したが故に、失敗路線に乗ってしまう例をいくつか挙げる。
- 参入企業が多く、激しい競争を強いられる (同様の製品・サービスが既に存在する)
- プロダクトや技術が先行し、顧客のニーズに合致していない(自社が作れるものだけを作っている)
- ニッチすぎて将来的な成長を見込めない (自分だけが欲しいと思っている)
- 次の打ち手につながらず、すぐに息切れしてしまう (出だしが良くても持続しない)